フランス人にとってのバカンスとは?大事にする理由や過ごし方 

グアドループのビ-チバカンス

フランス人がどうしてこんなにもバカンスを大事にするのか?

 

理由や過ごし方を少し考えてみました。

 

結論からいうとフランス人は NO VACATION!NO LIFE ! (某有名レコード店からの真似・パクリ)

 

バカンスがあるから生活の質が豊かになる!バカンスのない人生なんてありえないことだ!!

だと思います。

 

※もちろんフランス人だからといって全員がそうではないと思いますが……。

 

フランス人にとってのバカンスとは?大事にする理由や過ごし方

フランスの労働法や労働時間を簡単に説明すると…。

フランスの労働基準法と文房具とメモ用紙

 

雇用形態や勤務年数・職種によって多少の違いはあるとして

 

一週間の労働時間=35時間

 

有給休暇は 年=最低5週間から最高7週間【会社の規模によって多少違いがあります。】

 

教師は子供達と全く同じように休暇があるので14週間もあります。

 

日本では子供たちが休みの間も学校でお仕事したりで考えられないですね。

 

フランスの教師の友達やら家族は逆に

 

驚いている西洋人 

子供達がいない学校で何をそんなにする事があるの?

とびっくりしていました。

 

フランスの学校のお休み

簡単にまとめてみました。
日本語 フランス語読み方 フランス語 いつ? どれぐらい?
夏休み バカンス・デテ Vacances d’ete 7月~8月 約8週間
秋休み「諸聖人の日」 バカンス・ド・ラ・トゥッサン Vacances de la Toussaint 10月後半から11月上旬 約2週間
クリスマス休暇 バカンス・ド・ノエル Vacances de Noel 12月25日前後 約2週間
冬休み バカンス・ディヴェール Vacances d’hiver 2月中旬から後半にかけて 約2週間
春休み 復活祭(イースタ-) バカンス・ド・プランタン Vacances de printemps 4月上旬 約2週間

 

大雑把に言うと6週間学校に行ったら、2週間お休みする感じです。

 

春休みと冬休みはスキ―場など観光地に同じ時期に人が集中しないように地域によって少し日付がずれています。

 

でも知っていましたか?

 

フランスでは国民の祝日・祭日カレンダ-で赤い部分が11日しかないのです。

 

日本は振替休日の存在でで毎年変化しますが例年16日。

 

フランスより日本の方がちょっぴり多いのです。

 

長期休暇バカンス フランスと日本の違い

青空のビーチの砂の上にある鮮やかな色の冷たいカクテル

 

街のパン屋さんも魚屋さんも肉屋さんもレストランも個人事業の宅急便など取り扱ってくれるお店やバーなども普通に2~3週間、長期間お店を完全に閉めてバカンスに平気ででかけます。

 

パン屋さんはお休みが重ならないように同じ町内で調整しているそうです。

 

日本だったらどうだろう?

 

馴染みの八百屋さんが3週間も閉まっていたらお客さんの反応はどうだろう?

 

困った顔のおばさん

店主に何かあったのかなぁ。

と心配になったり

 

元気な八百屋のおじさん

せっかく来てくれるお客さんに悪いからなぁ…。

 

 

元気な精肉店のおじさん

休んでいるあいだに大型店にお客さんが流れてしまうのでないか?

 

など理由はざまざまだけどお店を完全に閉めて長期休暇をとるというのは難しいと思います。

ちなみに、生放送のフランスの情報番組ですら、学校のお休みに合わせたように番組もお休みになります。

 

例えば「笑っていいとも」。

 

2か月も休んだことってありましたか?

 

日本社会は、

 

うちは年中無休で頑張っています。

のような家族や私生活を犠牲にしてまで社会に尽くす働き方が美しいと思われる風潮がまだまだ残っていると思います。

 

令和2年の現在でははきっと緩和されてきてはいるとは思いますが

 

フランスに比べたら、まだまだワ-クライフバランス は日本はまだまだ途上国だと思います。

 

ワーク・ライフ・バランス(英語: work–life balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

 

フランスと日本の違い (実体験)

仕切りのないオフィスで働く人達

 

私個人の経験では、日本で日本企業で働いていた時は有給休暇を数日取って出かけた先でも、同僚や上司へのお土産を考えてしまって心から会社の事を忘れて休んだ記憶が全くありませんでした。

 

あなたの場合はどうですか?

 

社会全体で長期休暇を取る権利と義務が当たり前になっているフランスでは一ミリも休暇中は、職場の事を考えずにリラックス出来ました。

フランス人にとってのバカンスとは?理由や過ごし方のまとめ

海辺でバカンスを楽しむカップル

 

恋人と常夏の太陽下でピナコラ-ダを飲みながらビーチでゆっくりもいいしスキ-場で子供達と一緒にスキ-したり、静かにひとり美術館巡りでもいいですね。

 

過ごし方は人それぞれだと思います。

 

有給休暇を長期的に取ったからといってどこか遠くに出かける必要は全くないと思います。

 

自宅でゆっくりとガーデニングしたり、日曜大工的なことをしたり自分に合った形で職場での戦闘モードをオフにして自分に正直に好きな事をする。

 

ダラダラと休みも取らずに長時間仕事をすることがどれだけ無駄で効率が悪いのか考えた事ありますか?

 

職場内でも長期休暇が取りずらかったら、ストレスだらけで職場の空気も悪くなるし全くいい事がないと思います。

 

コンピューターだって車でも機械でもメンテナンスなしでずうっと使っていると故障したり、壊れてしまうのと同じように人間だってメンテナンスは必要ですよね?

 

フランス人は【バカンスの為に仕事をしている。】と言っても過言ではないような気がします。

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